【愛車紹介】Cannondale R800(2005〜)

2004年モデルのロードバイク

Cannondale R800

自転車に興味を持ち、初めて本格的なMTB「KONA HOSS Delux」を購入して1年が過ぎた2005年。

「ロードって、そんなに早いの?」程度の興味を持ち始めていた矢先、
既にロードバイクに入れ込んでいた知人から、こんなのあるよと紹介されたのが、この Cannondale R800。Made in USA が刻まれた真っ白に輝く車体、
なによりも型落ちが故のお値打ち価格に、もう一目惚れ。

「タバコ止めるから、買ってもいい?」
と人生三度目(!)となる妻への条件提示に、
不信感溢れんばかりの表情と急性胃炎になりそうな位の小言をいわれながら、
渋々許しを得たことを今も覚えている。

そして購入時からちまちまと変更してきたパーツは、
とうとうメーカー非推奨の魔改造の域に到達した。(2021年4月現在の仕様)

Cannondale R800

Optimo Si フレーム。

アルミであることを感じさせないシルキーな乗り心地は、
カーボンバイクへの誘惑すら断ち切ってくれる。
な〜んて単にお金のない人間の僻みでしかないのだが。

とはいえ、168mm の身長でフレームサイズ50 はちとデカい。
サドルを前に出せばハンドリングが超クイックになるし、
後ろに下げると体が伸びきって骨盤が立てられない。
そんのは慣れだ、訓練だ、言われても、
乗り手に何かを強制する乗り物なんて楽しくなるハズがない。

ステムを短くするのは怖かったので、FSA K-Wing 360mm のコンパクトシャローに変更。
以前よりは乗りやすくなったが、やはり上体は伸びたままだし、
骨盤を立てるようなポジションとは言い難い。

で、悩んだ挙げ句、現在はフラット−バーにしちゃいました。

軟弱者と笑ってくださって結構。だってすこぶる調子いいんだもん!

ま、購入の際はちゃんとサイズを選んで買うことが重要であることを
実感させていただきました。

衝動買いはイカンね。

Shimano RD-M771

ホイールは 鉄下駄の代名詞 Shimano WH-RS11。

純正の Gipiemme Grecal Parade からの換装。
縦振れが出にくいだけの頑丈なジピエンメと比べると、
WH-RS11 は路面からの細かい振動を吸収してくれるから乗りやすい。しかもよく回る。

WH-RS11の重量はフロント 816g、リア 1087g。
ジピエンメはフロント840、リア 990g(いずれもメーカー公表値)。
同じような重量でどちらも最廉価モデルではあるけれど、こんなにも性能差を感じるとは思わなかった。
これで高いホイール変えたらスゲーんだろうな。買わんけど。

Shimano RD-M771

まさに魔改造。リアディレーラーは Shimano RD-M771。
スプロケットは Shimano CS-HG500 11-34t の 10速。

ここでオヤっ?と思った方、鋭いです。
ロードに MTB のコンポを装着してます。
ディレーラーはロングゲージの RD-M771 9速仕様を、10速用の Shimano 105 ST-5600 で動かす。
特段の加工もなく装着でき、問題なくスパスパ変速します。

ワイドレシオのスプロケ 11−34t にしたくってこのような有様になったワケだが、
この辺の理屈を説明すると長くなりそうなので、いつか記事にすると言うことでご勘弁を。
もちろんメーカーの保証が一切ないし独善的な見識での作業なので、
マネしたい方はあくまで自己責任でということで。

Shimano RD-M771

クランクセットは、超貧脚仕様。

購入の時点で既存の TruVatiV Elita SL 39×53 から、
2005 年当時流行の兆しを見せていたコンパクトクランク FSA GOSSAMER に変更。
購入した店の店員や常連客から軟弱者呼ばわりされる。

しかも現在では、アウターに TIOGA チェーンリング 48t を換装、軟弱っぷりに拍車がかかる。
リアの変速機構も含め競技志向の方から見れば邪道で外道なのだろうが、
こちとら速くなりたいのではなく、只々楽に走りたいだけなんだよ。
ほっといてくれ。

2022年、いろいろ問題を起こしてくれた FSA GOSSAMER は外し、中華クランクに変更。

ちなみにペダルは、なつかしの TIME RXS にフラットペダルアダプターをかまして普段使いに。
これにはちょっと問題があって、ビンディングシューズの時は気にならないのですが、
フラットペダルアダプターをかますとフロート機能の影響でグニャグニャとペダルが動くことに。

きちんとペダリングすれば動きは収まるのだが、
安くフラットペダルにしようと思ったのがそもそもの間違い。

FSA GOSSAMER & TIOGA Chain Ring 48t

ブレーキは、前後とも DURA-ACE BR-7800 を中古で購入。

シフトレバーは Shimano 105 ST-5600 なので、
ケーブルの引き量が違う8000番台以降のブレーキは装着できない。
よって ST-5600 に装着できる最上級グレートとなる。

2世代以上も前とはいえ、さすがはDURA-ACE。
以前のブレーキーのつもりでレバー握ったら、前転しそうになった。制動力、こえーよ。


テールライトと自作のテールライトステー

本来はシリコンラバーのバンドでシートポストなどに巻き付けるタイプだったが、
サドルバック装着の度に装着位置を付け替えるのが面倒になり、自作。

ゼッケンプレートをヒントに、ホームセンターでステンレス製の「フリーポイント金具」を300円で購入。
あとは任意に曲げてブレーキ台座に装着。
実用性のあるモノを作るって、なんか楽しい。

Shimano BR-7800 DURA-ACE

サドルは prologo SCRATCH PRO Tirox

ボディカラーとサドルの色を合わせたいと常々考えていたところ、
必要に迫られたことを機にヤフオクで購入。

以前に使っていた座面が平らな Fi’zi:k  Arione をポジションの自由度が高いと喜んでいた。
これに対し、緩やかなアーチを描く prologo は、Arione と比べると自由度は低い。
とはいえ、お尻がスッと収まる具合は心地良く、ペダリングは Arione よりスムーズになった(気がする)。

長時間乗れば乗るほど、 Arione では座る位置を頻繁に変えていたことに対し、
SCRATCH では座る位置を変えることがほとんど無い。
買ったのがコンフォートタイプの SCRATCH とい事もあるが、
Arione 装着時から自分の体重が5kg 以上太った(!)ことを加味しても、快適なサドルだと断言できる。

prologo SCRATCH PRO Tirox

目指した軽量化とは裏腹に、増え続ける体重がそれを凌駕する。
貧足を補うべく構成された理想のパーツ群は、
その真価を自宅からコンビニまでを最速で駆け抜けるに留まっている。

なんてこった。

しかも、買ったものはタバコだったり。

止めるんちゃうんかいっ!


Spec.

OriginalAfter (〜2021.04)After (2021.06〜)After (2022.06〜)
FrameOptimo Si 6061 T6 aluminum  ← ← ←
ForkCannondale Slice Ultra Si ← ← ←
WheelGipiemme Grecal ParadeShimano WH-RS11 ← ←
Crank TruVatiV Elita SL double, 53×39FSA GOSSAMER & TIOGA 48t ×34 ←ProWheel Ounce
Bottom Bracket TruVatiV ISIS splinedFSA MegaExo 6000  BB-6000 ←RPM BB-7420
Rear Cogs SRAM PG-970, 12-26tShimano Deore CS-M770 11-34t, 9speed ← ←
Chain9speedShimano CN-6600, 10speed ← ←
Front DerailleurShimano 105, FD-5501 9s clamp-on ← ← ←
Rear Derailleur Shimano 105Shimano Deore XT RD-M770 ← ←
ShiftersShimano 105 ST-5600 ←Shimano XTR SL-M970(Rear),
Shimano SL-4700(Front)
Shimano XTR SL-M970 (Front & Rear)
Brakelevers Shimano 105 ST-5600 ←Shimano BLT610 DEORE ←
BrakesetCannondale OmegaShimano DURA-ACE BR-7800 ← ←
StemCannondale 3-D forged ← ←none
HeadsetFSA Alloy ← ← ←
HandlebarsRitchey CompFSA K-Wing Compact handlebar 360mmADEPT ST BEND-BACK BARFAIRWEATHER B903 bullmoose bar 
Saddle Fi’zi:k Poggioprologo SCRATCH PRO Tirox ← ←
Seat PostCannondale Competition ← ← ←
PedalsNot includedTIME RXS ← ←
TiresHutchinson Reflex foldable, 700 x 23cMAVIC AKSION,  700 × 25cVittoria ZAFFIRO 28c ←
Cannondale R800

購入してから16年。このコロナ禍の影響でクルマでの移動が減り、コイツで日常の用事を済ますことが増えた。

5〜10km ぐらいなら苦でもないし、天気が良ければ気持ちがいいことこの上なし。
ディスクロードが主流になりつつある現在、さすがにちょっと古さは否めないが、駆け抜ける楽しさを教えてくれるコイツのシルキーな乗り心地は、いつ乗っても変わることはない。

変わらないことは他にもある。
未だにタバコを止めていないこと。
そして失ったのは、妻からの信用。とほほ。

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