前輪ホイールを組む(逆イタリアン編)1/3
MTBの前輪は「逆イタリアン組」
前回記事で、Shimano HD-M525 フロントハブの分解清掃も終え、フロントホイールを組むことにする。
色々とネットで調べてみたが、ディスクブレーキのフロントホイールは「逆イタリアン組」で行うのが正解。
理屈はほかのサイトをご覧いただくか、機会があればボクが記事にするかはおいといて、とにかく作業開始!
ホイールは 32 ホール(以下、32H)のハブとリムを使って、6本組み(3交差、3クロスともいう)という条件で、逆イタリアンを組むことにする。
スポークは、後輪のスポークと同じニップル付の黒スポーク。
スポーク、ニップルともに作業前に、CRC556 などの潤滑剤に漬け込んでおく。オイルスプレーでも大丈夫。
ともかくコレでスポーク締めにをラクにする、というより、締め上げる時の心身的ストレスを減らすのが目的。ま、後で説明するから今は忘れてもいいよ。てへっ。
組むに当たって、ルールを決める
まずは、ハブの位置を確認し、作業状態を決定する。いうなれば初期設定だ。
シマノのハブならば、必ずロゴが印刷されている。文字列が下から上に読めるようにする。
つまり、自転車の進行方向に対し、右側のフランジを上に、ディスクローター側となる左側が下に。
これより今後、スポークを通すまでは、説明も上フランジ、下フランジと書くことにする。
スポークを取り付ける際は、いかなる組み方であろうとも、こういった初期状態を変えないこと。
でないと、後でわかんなくなるし、説明も出来ない。
「分かったようで分からんという所に何か分かったものが無いとそう言えんのです」by 鈴木大拙
ルールは大切。大切、大切、鈴木大拙。
逆イタリアン組の1本目は、下から上へ。
ホイールの組みで重要な、最初の一本。
ここを間違えると全て間違える。大切なはじめの1歩。
1本目のスポークを、上(右側にあたる)のフランジに、下から上へと通す。
そのままだと下に落ちちゃうのでそぉ〜っと、下フランジに乗せて置く。
落ちたらヤなので、スポークを水平方向に向けてホールド。
なんか作業の邪魔なる気がするが、気にしない。気にしない。
2本目は、下フランジの右の穴へ。
2本目は下(左側にあたる)のフランジに通すのだが、
上フランジの穴に対し、下フランジの穴は、垂直下に位置せず、半ノッチずれている。
下フランジには、1本目に対して向かって右の穴に、上から下へと通す。
ここまで書いて十分ややこしくなっていないか。大丈夫か。
3本目からは、穴一個づつトバして入れていく。
上下フランジにこうして2本のスポークが入ったら、下フランジから作業を進める。
下フランジに入っている2本目のスポークに対し、両隣は下から上通す。
これを交互に繰り返す。終わったら上フランジも同様に、1本目のスポークに対し両隣は反対方向に通すのを交互に繰り返す。
全部の穴にスポーク入れ終わったら、スポーク通し作業は終了なのだが、ボクは違うやり方を提案したい。
ボクのスポークの通し方
上下フランジにこうして2本のスポークが入った時点で、下フランジには穴一個づつ飛ばして、上から下へと通すスポークを先に全部入れてしまう。
終わったら、上フランジにもスポークを先に入れてしまう。
最初の1本目のスポークに対し両隣は反対方向に通す。つまり、上から下方向だ。
両隣を入れたら、穴一個づつ飛ばして、上から下へと通すスポークを先に全部入れてしまう。
コレが出来たら、スポークを落とさないようにハブごと天地反転する。
で、上フランジ、下フランジともに空いてる穴に、上から下へとスポークを通していく。
これで、交互にスポークを入れるコトが出来る。
つまり、最初の1本目と2本目。
これさえ間違えなければ、後は盲目的に作業が出来るというやり方。
いろいろネットで調べて、試してみたけど、コレが作業ミスが少ないと思っている。
ここまでで、逆イタリアン組みの準備はできた。
次回、リムとハブが合体する「前輪ホイールを組む(逆イタリアン編)2/3」
君は生き残ることができるか。
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