前輪ホイールを組む(逆イタリアン編)2/3

リムとハブの位置を確かめる

前回記事の続きです。

これからハブに付いたスポークをリムに取り付ける。
ちょっと注意したいのが、空気バルブ用の穴とハブの位置。

ホイール組み
リムの空気バルブ穴から覗いたところ。組み上がった時にこの位置になればサイコー!

JIS 組であれ、イタリアン組であれ、タンジェント組であれ、いかなる組であっても、
リムにある空気バルブ用の穴(以下、バルブ穴)にはスポークを刺してはいけない。(あたりまえだっつ〜の)

例え太陽が西から昇っても、日本の政権が立憲共産党(!)になっても、嫁に離婚を言い渡されても、
決して刺してはいけない。絶対に。www

バルブ穴とハブの位置が間違っていても、機能上の問題はでない。
だけど、なんかプロっぽい仕事になるじゃん。www

「バルブ穴からの覗くとハブのロゴが見えるように」するコトを前提で、話を進める。
これを提案しない方が説明は簡単になるのだが。うむむ。


まずは、右側のフランジから

まずは起点を決める。

今回は 32H を6本組みで逆イタリアンを組み上げるために、まずは自転車の進行方向に対し、
ハブの右側のフランジ(ディスクブレーキのない方)に刺さっているスポークのうち、
ロゴに一番近いスポーク。コレを起点とする。

ホイール組み
手前に伸びているスポークが、ロゴに一番近い右フランジのスポーク。

1)スポーク2本づつ作業する感じで

この起点のスポークを、バルブ穴の左隣りのリム穴に入れ、ニップルを取り付ける。

この時、ニップルは正確に5回転、回し込む。
以降、最初のニップル取付は必ず同じ回転数にしておくこと。

ホイール組み
初期のニップル回しは、ドライバーの方が便利。ドライバーの絵の部分に印をつければ正確な回転数で回し込むことができる。
この場合、ドライバーの軸が短いと、作業はもっと楽。

次に、リムに取り付けたスポーク(以下 ❶ とする)から右回りに数えて5番目をつまむ(以下 ❻ とする)。
つまんだスポークと先に取り付けたスポークとの間には、4本のスポークがあるはず。

❶ をリムにつけたら、 ❻ を ❶ の左隣りへ、穴を一つ飛ばして取り付ける。

逆イタリアン組_右フランジ

2)綾取りについて

この時、注意が必要になる。
この2本のスポークの重ね方がある。スポークの頭(ハブに止まっている先端)自分側(外側)に見えるスポークを、頭がハブの内側(自分から見えない)のスポークの下に重ねるようにして固定する。コレを綾取りという。

3)次は、3&4本目だ。

綾取りを理解したところで、上の画像を参考に

  1. 既にリムに取り付けた ❶ から、右回りに数えて2番目のスポーク ❸ をつまむ。
  2. 既にリム付いているリム穴 ❶ から、右回りに4つ目のリム穴に ❸ を通す。
  3. ハブ ❸ から、右回り5番目のスポーク ❽ を選び、
  4. 2. で取り付けたリム穴 ❸ から、左回り2つ目のリム穴、穴一つ飛ばして取り付ける。

これで、4本のスポークがリムに取り付けられたことになる。位置関係は下の写真のようになっているハズ。

ホイール組み
4本のスポークがリムがついた状態のハブ。しかもピント、ずれてるしwwwww
ホイール組み
4本のスポークがリムがついた状態をリム側から。
【注意!!】この写真、空気バルブ穴の位置がおかしい、最初の1本目のスポークをバルブ穴の「左隣」についていない。
これでは空気バルブを差し込んだとき、スポークが邪魔で空気を入れにくい状態に。

3)5&6本目以降。

ここで下の図を見てもらおう。

フランジの外側にスポークが伸びている赤スポークは、奇数番目。
フランジの内側からスポークが伸びている青スポークは、偶数番目。
奇数番目をリム穴に装着してから、偶数番目をリム穴に装着するをルールに

5&6本目は、❺ と ➓。
7&8本目は、❼ と 12。
9& 10 本目は、❾ と 14。
11 & 12 本目は、11 と 16。
13 & 14 本目は、13 と ❷。
15 & 16 本目は、15 と ❹。

と作業を繰り返していく。

逆イタリアン組_右フランジ
前輪 右フランジにすべて番号を振ってみた。32Hだから全部で16。
これを「リム穴一つ飛ばし」で取り付けていく。残ったリム穴は、左フランジのスポークが入る。

とここまで説明してはみたが、ややこしいのはボクの文体のせいだろう。ごめんなさい。
やっていることは一緒。といってもシロートの説明なので
わかりにくいところは遠慮なくご指摘ください。

あと、この作業の際、取り付けしていないスポークは、右へ右へと流すように。

ニップルの取り付けが進む程、ハブがリムの中心に寄せられる。
これによりスポークにゆとりがなくなり、取り付けが難しくなってくるからである。

取り付けられたスポークが邪魔をして、作業が進められなくなったり、
無理して取り出そうとして、リムをキズつけることになりかねない。
あ、ボクはもう傷つけたけどね(涙)

ま、ここまでできると後は、盲目的に作業できるんじゃないかな。

つ〜ことで、つづく!


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