カメラバッグを自転車につけたい FINAL

未完成の仕事にいつまでもしがみついていることほど疲れるものはない。

アメリカを代表する哲学者・心理学者 ウィリアム・ジェームズ の言葉。

初回二回目と、安く自転車に装着できるカメラバックを仕上げようと知恵を巡らせてきたが、
結局は素材の問題ということに回帰する始末に。

そもそも安く仕上げようというのが間違いだった。
もうこの際コストは度外視。目指すは完成させることのみ。

選んだのは、アルミ版 150x300x 2.0mm アルミ板 EA441WA-15
強度や耐水性を望むならなら、6mm以上のアクリル版か、金属になるだろう。
加工のし易さ、軽さとコスト、入手のし易さなども考慮すると、アルミ一択しか思いつかなかった。

曲がったり歪んだりするのか怖くって、厚さを3mm にしたのだが、結構ゴツい。
完成した今を思うと 2mm 厚でも良かったのかな。

早速加工に取り掛かる。

厚紙で元となる形状を確かめながら採寸し、Adobe Illustrator で実寸の型紙を作成。
作成データをプリントアウトし、アルミ板に貼り付けて加工を行った。

アルミ板を加工してくれたのは、友人 A 氏。
木工工作を得意としており、保有する工作機械は趣味レベルを超えている。
腕も、知識も、確かなニクいお方。ボクより年上なんで「奴」とは呼べません。

A 氏によれば、
アルミの切削のは、ドリルであれ、ソーであれ、金属用の刃を使うが、
薄いものであれば、木工用の工作機械で代用できる、とのこと。
そんな知識、技術のおかげで、この形状を実現。

カメラバック
重さ、測っときゃ良かったな

位置調整を可能にする楕円のネジ穴によって、
BASIL(バジル) バスケット クリックフィックス アダプタープレート(以下アダプタープレート)の
装着が容易に。
用途は後で説明するが、棚受け取り付け用の穴も作成いただいた。
鋭利な角となる部分も全て面取りもされているではないか。

パーフェクトだ、ウォルター!(A氏だけど)

残すは組み立てのみ。


失敗は、成功を引き立たせるための調味料だ。

アメリカの小説家 トルーマン・カポーティの言葉。

組み立て完了から約 10ヶ月。(つまり、完成したのは2021年の6月)
実地検証を重ね、改良に改良を重ねたこのモンベルカメラバックMの姿がコレだ。

モンベルカメラバッグ
モンベル カメラバッグ
完成したカメラバックの重量は、約 1.6 kg。ちょっと重いかも。

まずは、背面。
アルミ版を挿入し、アダプタープレートが装着された状態。

バック内部には衝撃吸収材で覆われているため、内部まで穴を開けずに、
背面のウエストベルト収納箇所にアダプタープレートとアルミ版を挟み込むように装着。

アルミ版の左右にボルト止めされているのは、ケイジーワイ工業 KGY カラーアーム棚受 黒 240×120を装着。
底面を棚受けが支えるカタチで、バッグの前下がりを抑制。

モンベルカメラバッグ

底面に伸びた棚受けは、ウエストストラップでバッグ本体に密着させる。

棚受けに空いていた穴には WAKI ネジ止 ゴムクッション 18ΦX9mm 4個入 EGC-006を装着。

棚受けの前方には、福井金属工芸 三角吊カン 安全耐荷重4kg×10個入 額縁金具 F-0181を取り付け、HIGHCAMP (ハイキャンプ) 2way ネック ストラップ 蛍光オレンジを引っ掛けてある。

ここまで重装備には理由がある。

モンベルカメラバッグ

アダプタープレートの対荷重は5kg である。

バッグ本体の重量が約 1.6 kg。
これにカメラ本体のSONYα7R2、レンズが Canon EF 28-70mm f2.8 + SIGMA マウントアダプター MC-11 、FE 50mm F2.8 Macro SEL50M28 を加えると、
総重量約 3.6 kg がアダプターにかかることになる。

そこで、バッグ装着の際にこのオレンジ色のストラップをステムに引っ掛けることで、
アダプタープレートに架かる荷重を減らし、カメラバックの前下がりを防ぐことができる。

色をオレンジにしたは、趣味という側面もあるが、
ステムへの装着を忘れると、タイヤに巻き込んで一大事になるので、夜でも目立つ色にした。
結構いい感じじゃん、と自画自賛。

モンベル カメラバッグ

ハンドルは、Funn Full On 7mm Rize から、ADEPT ST BEND-BACK BAR、FAIRWEATHER b903 bullmoose bar を経て、現在は grunge インターセクト に落ちついた。(この辺の話もいつか記事にしたいな)

今回は制作画像をあまり載せていないのは、組み立て自体が簡単すぎるから。
ここに至るまで部品の剪定に時間がかかったのもあるし、部品もまとめて購入したのではないというのもある。
部品を購入する度に、その度に記事にするってこともできたのだろうが、それはそれでメンドーくさい。

不備不具合が無くなったと確信できるタイミングで記事にしたってのもあるが、
なによりも、このバッグを作ろうと思い立った理由を今まで書いていないことに気づいたからだ。

KONA HOSS に装着されたカメラバッグ
カメラバックをKONA HOSS Dee-lux に装着。

構想から1年。悲願は成就したのか?

このバッグを作ろうと思ったのは今からちょうど1年前の 2021 年4月。

世界中で武漢ウイルスが猛威を奮う中、やっとワクチン接種が始まり出したとはいえ、
世の中はまだ感染状況に戦々恐々としていた頃だ。

政府が発表する外出の自粛要請に、多くのイベントは中止を余儀なくされ、
大声で話すことはもちろん、笑うことすら許されないような閉塞的な空気感が漂う。
往来を歩く人皆マスクを装着している風景は、
これに酸性雨でも降ろうものなら、もう立派なブレードランナーの世界。
一体どんなデストピアだよ。

そんなこんなで部屋に燻る日々が続く中、
花見ぐらいは行きたい。どうせ行くなら桜の撮影もしたいとの思いが日増しに強くなる。
と同時に、移動には自転車を使うと決めていた。

金沢には桜の名所はいたるところにあるが、車をちょいと停めて撮影なんてできる場所はほぼない。
自転車ならば、駐車場に腐心することなく気の向くままに名所巡りができるというもんよ。
となればレンズ数本は持っていきたい。しかし、機材一式をバックパックで背負うなんてのは勘弁願いたい。
で、自転車に装着できるカメラバックが必要となった訳だ。

何度も失敗を繰り返し、ようやく完成を迎えたのだが、これといった感慨は湧いてこなかった。
要は使いモンになるかどうかだ。

結論としては、不具合こそなかったものの、使い勝手がそんなに良いわけではなかった。

津幡町から北部公園を経由し、彦三大橋から浅野川を上流に。そこから石川門、犀川と巡る片道 40Km の行程。
(この行程も今度記事してみようかな)
舗装路や芝生、砂利の多い農道や河川コースまで走ったみたわけだが、
カメラバッグ自体に不具合がでることはなかった。

浅野川の梅の橋にて。レンズ交換のために補助ストラップを外すとカメラバッグはちょっと前下がりに。うむむ。

しかし、カメラバッグの前下がりを防ぐために設けたストラップにお陰で、
バックの中身を取り出したり、仕まったりすることにどうしても一手間かかってしまう。
ま、バッグごと取り外せばいいだけだし、目的は果たせたんだけど、なんだかビミョーな感じ。

石川門前にて。
観光客の○国人が多すぎ。怖くって自転車から離れられない上に、人が撮影したポイントを追っかけてくる。マジこわっ!
で、早々に退散。
一通り撮影に満足した後、カメラバッグの背面プレートを製作してくれたA氏と犀川で合流。
念願(?)の桜を肴に酒盛りに突入。写真はA氏の iPhone13。こっちの方が綺麗じゃね?自信無くすわ〜

使い勝手の不満はもう我慢するとしても、あとは耐久性か。
これからは、外出の度にバッグ装着して、いろいろ撮影にいこうと思う。
来年まで持つといいな。
花見、楽しかったしwww。


今回の製作費を改めて記載(税込)

今回使用した工具

  • 2 mm ヘキサビットと板ラチェットレンチ ———– アダプタープレートの装着
  • 穴開け半田ごて  ———– 穴開け

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