ハンドルを曲げる(1/3)準備編

grunge インターセクトバー ってどんなハンドル?

KONA HOSS Dee-lux に装着した grunge のインターセクトバー

特徴は何と言っても、この補強が入った2ピース構造。
タフな操作が求められる BMX 界隈では一般的なこのフォルム。
ひとたび MTB に装着すれば、
なんというコトでしょう。
中途半端に古かった KONA HOSS Dee-lux が、
90年代のオールドスクールの輝きを放ちます!(劇的ビフォーアフター調)

コレと似たような2ピース構造のハンドルに
VERO ORENGE の Klunker Bar/クランカーバー がある。

どちらも、26 インチや 700C の自転車用に考えられているため、
ステムからの高さは BMX ハンドルに比べ低く抑えられている。

だが、コンセプトが若干違う。
Klunker Bar は、バックスイープが 45° と、明らかにリラックスした乗車姿勢になるのに対し、
インターセクトバーは、バックスイープが3°と、フラットバーに近い。

バックスイープが 45° は未体験なので試そうかと思ったが、
バックスウィープ 27° の ADEPT の ST アーケード バー に違和感を感じたので、
バックスイープが少なめの、インターセクトバーを選ぶ。

grunge インターセクトバー

と、いくら能書き垂れても、決めては値段だったりする。
お値段は、Klunker Bar が 10,000 円前後に対し、インターセクトバーは、激安の 3,000 円 !!
そりゃ、安い方を選ぶさ。金、ねーもんっ www


歯、食いしばれ!
そんなハンドル、修正してやるっ!!

4月に装着してから、4ヶ月。
見た目は気に入ってるのだが、どうもしっくりこない。

ハンドル幅は 700mm と幅広なため、脇は広がり、
乗車位置(サドル位置)を前方向に移動させないといけないのだが、
ペダリングのフィーリングが変わってしまう。

ステムを短くすればいいのだろうが、もうすでに 50mm。
これ以上短いのを買うにしても、ハンドルのクランプ径は 22.2mmなので選択肢は極端に減る。
つか、短いステムで安い製品がないんだよ。マジで。

grunge インターセクトバー

こんなんモンだと諦めればいいのだろう。
だが、気になるモンは、気になる。
一度気になり出すと、余計気になるのは人間に性。忘れることなんてできはしない。

導き出した結論は、
ステムを買うでなく、ハンドルを変えるでなく、
「ハンドルを曲げる」という暴挙に。

今思えば、明らかに性格が災いを招き入れている。
ハンドルを曲げるってことは、パイプを曲げること。
このパイプ曲げ、多くのブロガーやユーチューバーが失敗している。
客観的に見ても、なぜルリスキーな選択をし、苦難を道を選ぶのか。

理由は一つ。
やってみたかったから。

馬鹿につける薬が無いように、阿呆を止める術はない。

サボテンが花をつけている…。(なんのこっちゃw)


パイプ曲げに必要なモノとは

パイプ、厳密にいうと円パイプは、内部にある物を通す役割もあるが、
断面が円であることにより、部材を少なくても強度を確保することができる。

同じ原材料を同じ分量を使って、角柱パイプと真円パイプを作ったとして、
パイプ内、外に関わらず、あらゆる方向からの圧力に対して
強度が高いのは真円パイプの方である。

真円がゆえに強度を保てるパイプを曲げるということは、
相当な力が必要なのは明白であり、
パイプの円を潰すことになりかねない。

で、どうするか。
考えられるのは以下の3つ。

  1. 部材固定する地具 →  強力な万力と万力を固定する土台が必要。
  2. 熱を加える → 熱を加えて鉄を柔らかくする。でないと正確な曲げ角度が作れない。
  3. パイプの形状を保つ → パイプ内部に砂を詰めることで真円を損なわないようにする。

これが確保できればパイプは曲げられるはず。
なら、準備を進めよう。


その1 万力を買う!

万力は持っている。
が、おおよそ万力と名付けられているだけの小型のものしか持っていない。
締付力の公表値もない。

ギュッて挟めればいいか、ぐらいの気持ちで購入したが、
締付力欲しさに力に入れすぎて、万力のハンドルはすでに曲がってる。
これではハンドル曲げの固定には絶対耐えられそうもない。

ということで、固定力の高い万力を購入。
メーカー発表値は、重量 8.1kg、締付力 20kN。

ちょっとお高いが、工具をケチることによるメリットは何もない。
直径 30mm まで挟めるパイプクランプもついてるし、
これだけ締付力があれば、多少公表値に足りなくてもスペック的には十分。
所詮、中華製だもん。過度な期待はしない。www


その2 バーナーを用意する!

鉄を曲げる。
力任せにやるって手もあるが、そのために万力や土台が
どれだけ屈強でなければならないかは、僕のノーミソでは全く想像も及ばない。
ならば、鉄を柔らかくする、つまり溶かせばいい。

鉄の融点は、約 1500℃。
この温度に達すれば、鉄を溶ける。つまり簡単に曲げられる。

そこで使うのが、
SOTO ブランドで有名な 新富士バーナーのパワートーチ RZ-820S
炭の火起こし用として、キャンプ道具で使っていた物だ。
メーカーの謳い文句は
「1,500~1,700℃の強力なスパイラル集中炎を発する業界最軽量クラスのパワートーチ」
とある。

新富士バーナーのパワートーチ RZ-820S

安心安全の日本製。
コレなら問題無かろう。


その3 パイプに砂を詰める!

パイプを曲げる道具、パイプベンダーなるものがある。
パイプの直径に合わせた2つのローラーで挟み込み、
「伸ばすように曲げる」仕組みだ。

パイプの直径が変わらないようにすること。
カーブの外周側を伸ばすこと。
この2点どちらかが損なわれると、
パイプは曲がるというより、潰れ、折れる。

そこでパイプを伸ばすために、トーチバーナで炙り柔らかくするのだが、
直径を変えないようにするためには、パイプ内部に「砂を詰める」ことが必要となる。

これにより、パイプは棒となり、
曲げようとする力が1点に集中しないことで、
折れや潰れを防ぐ一般的な方法である。

砂はホームセンターで購入できる。
自宅の庭の土って手もあるが、後々のことを考えて川砂を選ぶ。
コメリなら、10kg 158円だ。

購入した砂は、ビニールシートに薄く撒いて、1日ほど天日干しに。
そして篩(ふるい)を使って、粒の大きさをある程度揃える。

パイプ曲げ用の川砂
天日干しを終えた川砂。川砂を選んだのは、土よりも粒が大きく石の形を残しているから。この状態で粒はまだ揃えていない。

この作業、結構重要だと思っっている。
砂の粒が揃っていないと、パイプ内部をきっちり埋めることができない。
砂に水分が含んでいると、パイプを熱した際、内部に発生する水蒸気が発生する。
いずれもパイプ破裂の原因になる。

パイプ爆弾かよ。マジ怖えーし。
ビビリなので慎重に事を進める。


準備は整った!

これで工具も、部材も整った。
あとはハンドルの塗装を剥がせば、パイプ曲げを行うのみ。

ドキドキするね。
人事を尽くしきったワケではないが、すでに天命を待つ気分。

次回は、ハンドルを曲げる その2「失敗編」
え?どゆこと?


今回の製作費(税込)

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