ハブダイナモは諦めた(涙)

自由をこの手に!

Kona Hoss Dee-lux の 27.5インチ(650B)化を行うにあたって、
フロントハブはハブダイナモにしたかった。

自転車旅での電源確保は重要。
夜は走らないとしても、宿泊地でライトは必要だし、なによりケータイの電池が心配になる。
たとえ一泊の旅でも常に頭をよぎるのは電気のことばかり。
自然を求め、自由と非日常を満喫するための旅行先で、
ケータイやライトの電池残量に腐心しながら充電スポットを探すなんて、
自由どころのハナシじゃない。

映画イージーライダーの冒頭で、ピーター・フォンダ演ずるキャプテン・アメリカが時計を捨てて旅に出発するシーンがある。時間に管理された社会生活に背を背け、自由に生きたいという意志が伝わる有名なシーンだ。

その旅の結果はさておき(笑)、
自由にありたいからといって、ワイルドにケータイを捨てる訳にもいかない。
ケータイが無いと右も左も分からないのも事実だし、
最悪、緊急時の連絡手段すら手放すことになる。
それはさすがにヤバイ。

で、考えたのがハブダイナモによる発電システムてワケ。


チャリ旅するなら、ハブダイナモ

夜のコンビニとか、ロングライドの帰り道とか、
たま〜に使う程度ならバッテリーライトでも事は足りる。
ハブダイナモライトなんて走行感が重たくなるだけと云うのももっともな意見。
だが、事が一泊以上のキャンプとなると、話は変わってくる。

宿泊先に電源があるとは限らないし、
目的地まで夜通し走らなければいけないことだってある。
しかもキャンプ地って大抵郊外なので、外灯すらないなんてのはザラにある。
森の中でライトもケータイも電池切れなんて、考えただけでもゾッとする。

電池気にせず、いつでもどこでも発電できるって極めて合理的。
便利でしかもエコ。これぞホンマの SDGs。
わかったかい、コイズミエコジローくんwww

ネットをググれば同じ事を考える人はいるもので、
ハブダイナモからUSBへの電源供給を自作している人やそんな商品だってある。
問題はその値段である。


新型コロナが、すこぶる憎い

ママチャリ用のハブダイナモが 3 〜 5,000 円程度なのに、
ことスポーツ車用、特にディスクブレーキ対応となると、
シマノや SP(シャッタープレジョン)は 15,000 円以上、
SCHMIDT(シュミット)にいたっては 35,000円超え!
これにハブ用のライトを考えると、おいそれと気軽に買える代物ではない。
高っけな〜っと思いながら指をくわえていると、みるみる値段が上がっていくではないか。

当初、グラベルの流行によってハブダイナモに注目が集まったからと思っていたが、
事態はもっと深刻だった。

世界的なコロナの蔓延により、
2020年11月以降から港湾混雑・コンテナ船の沖待ちにより輸送遅延の状態に。
コンテナ不足、スペース不足は海上運賃、航空運賃の高騰をもたらし、
物流コストの増加が現在も続いている。
近年の自転車メーカー各社の値上げがソレだ。

在庫がない上に、値段も吊り上がっていくハブダイナモ。
こちとら既にリアタイアは 27.5インチになっているのに、だ。
とはいえ、このままダイナモハブが手に入るまで待つのは、性格的に無理。
諦めてWTBの26インチホイールについている Deore HB-M525 を外して使うことにする。

ほんと腹立つ新型コロナ。こんなとこにも余波が来るとは。