ヘックスレンチ(六角レンチ)を整理する

工具の基本は整理整頓

ボクが幼小の頃から、我が家にはいろんな工具が転がっていた。
そもそも、父が「機械は自分で直す」のが信条のような人だったので、
ぼくもその影響下にあったのだろう。

あれは小学校の頃、自転車がパンクしたことを父に伝えたら、
ゴム糊とゴム板、タイヤレバー(しかもバイク用)を問答無用で渡された経験がある。
直し方なんか知らないし、使えないよ、といったら、教えるから自分でやれと言いだした。
こっちは誰かに直して欲しかっただけなのに(涙)。

「三つ子の魂、百まで」とはよく言ったモンで、
今では機械いじりにナンの抵抗もないどころか、
どうやったら直せるか、どうやったら作れるのかと、難儀なことを考える難儀な性格になった。
親のお陰である。
ま、息子にいきなりパンク修理はさせたりしないけどねwww。

そんな家庭環境だったが、唯一納得できなかったのは、工具が整理されていないこと。
何がどこにあるのか父しか分からない状態で、使った工具を元の場所に戻さないと、どえらい怒られた。
工具を使う度に、いちいち父にお伺いをたてないことには、何一つできない状態だった。

あれから大人になって、いろんな業種のいろんな工房を見る機会が増えた。
腕に覚えのある工房ほど、作業の作法に則って、工具類はキチンと整理されていたことに感心した覚えがある。
父のエンジニア能力が高かったのかは、今となってはわからん。

ただ、間違いなく言えることは、
工具は使いたい時に、直ぐ使えるようにしておくこと。
それは、工具の使う状態はもちろん、
置く位置、置く状態、置く環境もひっくるめて、工具の作法なのだ、と。


使いたい時に直ぐ使えるように

ヘキサレンチ
この印字があるから買ったのに、使用頻度の高いレンチは1年で印字が消えた。買った意味も消えた。

自転車いじりのハマり具合と並行するように、増えていく工具。
しかも、自転車以外にまったく使えないヤツがwww

そんな自転車用の工具の中でも、使用頻度が高いのがヘックスレンチである。
近年、シマノのリアディレーラーは、調整ボルトもヘックスボルトになったため、
ヘックスレンチの使用度合いは上がる一方だ。そうなると困ったことも増えてくる。

パッと見、サイズ判別が付かないのだ。

使ったらスグ元場所へ戻せばいいのだが、ディレーラー調整からレバーの調製などと一連の作業をすると、
その場に置きっぱなしになることもしばしば。

ヘックスレンチから離れた瞬間、そのサイズが分からなくなるのだ。

サイズが取っ手に記載されたモノを買ってはみたが、その表示はもはやない。
巷には色つきのヘックスレンチも存在するが、このために新調するというのはどうも抵抗がある。
肌身放さず持てばいいのだろうが、生憎、自分の身体に収納することはできない。ロボコップにもなれと?

思い付いたのが、本体にカラーのビニールテープを巻くこと。

ヘキサレンチ
おお、サッパリ。これなら薄暗いところでも、クッキリ。

使用頻度の高い 5mm ヘキサを赤と設定し、我が家にあるすべてのヘックスレンチに色を施した、

ヘキサレンチに対して設定した色は、

  • 1.5 mm 白
  • 2mm  灰
  • 2.5 mm 青
  • 3mm  緑
  • 4mm  黄
  • 5mm  赤
  • 6mm  黒

サイズの大小が区別できるよう、色相環でグラデーションになるようにした。

これならば、離れて見ても判別しやすいし、散らばっていても選びやすい。
間違ったサイズを選択しても、サイズの選び直しも簡単だ。

あと、ビニールテープが剥がれても、新しく貼り直せばいいだけ。塗装よりも圧倒的に安い。
ヘックスレンチを追加購入する事があっても、これに準拠すれば問題なし。

我が家には、亡き父が残した工具類が、未だに整理もされず転がっている。
もしヘックスレンチが出て来たら、そいつらにもコイツで色をつけてあげよう。

ヘキサレンチの整理
ホームセンターならどこでも手に入るビニールテープ。黒、赤、黄、緑、青、白、灰の全7色。他の色は見たことがない。

今回の製作費(税込)

  • ビニールテープ (黒、赤を除いた)全5色 ————————— ¥ 225
    1色@45円