203mm ディスクローター装着!

圧倒的な制動力ってどんな感じ?
先日、ヤフオク! でポチったホイールに、オマケでついてた 203mm ディスクローター2枚。
ディスクローターの中でも最大のサイズ。多分、HAYES製。
大昔、オートバイに乗っていたので、ローターの大きさによる効果は知っている。
だが、どれほどの違いがあるのかは試したことがない。
そこで、UNAUTHORISED 33rpm のフロント取り付けてみようと思う。
リアにはそんなデカいのいらんだろし。
果たしていかほどの違いがあるか。
ディスクブレーキのマウントについて
ディスクブレーキ対応の自転車には、ブレーキキャリパーのマウントが必ず備わっている。
マウントするには規格沿う必要があり、大きく分けて3つ存在する。
簡単に説明すれば、
インターナショナルスタンダード(IS)
フレームやフォークを真横から見た時、キャリパー取り付けボルトが自分の方に向いている。
20 年ほど昔の車体には存在していたが、現在の車体ではもはや絶滅状態。
ポストマウント(PM)
絶滅種の IS に取って代わり、今ではこちらがデファクトスタンダード。
キャリパーを真上からボルトで止める仕様で、前後ともに同じキャリパーを使えるのが利点。
ボクの持っている Kona も UNAUTHORISED もコチラ。
当然、近年導入したフロントサス SR SUNTOUR の EPXION もポストマウント。
あと「フラットマウント(FM)」ってのがあるが、
これは Shimano が提唱する新規格。
基本ロードバイク向けの規格なので説明はしない、無視することにする。
と、規格を知ったからといって、ディスクローターはそのままポン付けはできない。
ディスクローターの大きさによって、ブレーキキャリパーを最適な位置に変えないといけないからだ。
マウントアダプターを買ったが…
ポストマウントは 160 mm のローターが基本となっている。
先にも説明したが、203mm のローターを装着するには別途アダプターが必要になる。
で、Amazon でポチったのがコイツ。Shimano の SM-MA-F203P/P。

型番から察するに、SM-MA- が品番。F203 は、フロント用で 203 mm。
P/Pは、ポストマウントってコト?
型番の後ろには「φ 203 ROTOR ONLY」と、203 mmロータしか使えねーぜって記載あり。
ち、な、み、に、だ。
前述で、マウントについて、どうのこうのとウンチク垂れたにはワケがある。
マウントを理解し、名称を知っていないと、
まったく使えないものを買うハメになる。
その結果がコレだ!wwww

Shimano の SM-MA-F203P/S。
型番の末尾が、ポストマウントの P/P と異なり、P/S となっている。
つまり、最後のSは、(インターナショナル)スタンダードのS。
Amazon の販売サイトでは、203mm のマウントアダプターを購入の際、
同一画面で「スタンダード」と「ポストマウント」のちゃんと2択で表示されている。
Amazon が悪いのではない。ボクの注意力が足りないのだ。
だけどね、この商品を Amazon もう一度検索すると「購入回数: 2回」と青く囲まれて表示される。
買ったのはそれぞれ一回づつなんだよっ! バカにしやがって、ちきしょうめ!
とっとと返品すりゃいいのだが、1,000円程度の商品で、変品手数料が 500 円取られるのなら、
いっそブログのネタにするんのもありかなと。
こんな具合で未だに我が家で大切に保管されてます、このマウント。wwww
気を取り直し、取り付けへ。
まずは、現在付いているブレーキキャリパーを外し、マウントアダプターを取り付ける。
マウントアダプターには必ず方向があるので、「UP」の表示が上になるように装着すること。
この時ボルトには、説明書どおりにワイヤーリンクを装着するか、ネジ止め剤を塗布しておくがいいだろう。

メーカーの推奨ローター径は「180mm」なので、自己責任で。

次にブレーキキャリパーを装着。
ただし、コチラの装着には、ネジ止め剤は塗布しない。理由は2つ。
一つは、ネジの緩み止めキャップなるものが付いているから。
もう一つは、ディスクローターとキャリパーの当たりを調製しないといけないから。
現状ブレーキキャリパーのボルトはゆるく仮締めにして、ディスクブレーキの調整をする。
ディスクブレーキ調整用ツールなるものを、ローターとキャリパーに挟み込んで、
ブレーキレバーを力一杯握ることを何回か繰り返す。
調整用ツールを外して、ホイールを空転させる。
回転時、ローターやキャリパーから音がしなければ、キャリパーのボルトは締め込み、完全に固定する。
これで、完成だ!あとは実走してブレーキの具合を確認するだけ。
ただし、SR SUNTOUR では、この EPIXON には、このサイズのローター径は推奨していない。
ディスクブレーキ最大取付可能ローターサイズ の記載を見ると、
同社サスのインナーチューブが 32 mmのタイプには、
最大使用可能ローターサイズは180mmとしているようだ。
事故が起こっても、自己責任で。
ブレーキの効き味はいかがかなと…
舐めてました。正直、こんなに凄いとは思っていなかった。
どこでブレーキ試そうかと散策のつもりでボンヤリ乗っていた。
スピードとしては10〜15km/h ぐらい。
信号に差し掛かり、何気なくいつもの調子でブレーキをかけたその瞬間、
音もなく止まった自転車から、自分の身体だけが前方に放り出された。
な、なんじゃぁぁぁぁっ?
確かに油断していた。
だって、ブレーキテストは後のことと思っていたから。
あわやチ○コがステムでツブされかけたことより、場合によってはジャックナイフの達成。
最悪、自転車ごと前転してかもしれなかったこの事態。
状況を飲み込むほどに、恐怖が全身へと拡がっていく。
マジ、こえーし。
「つっえーブレーキ、欲しいぞっ!」と思い、
4ポッドキャリパーの Shimano BR-M8020 を導入した時だって、こんな思いはしなかった。
よくよく考えたら、4ポットキャリパー + 203 mm ローターって、これ以上の装備って、ないんじゃね。
まさに想像の遙か上を、ブブカよろしく凌駕していた。(ブブカって、古っ!)
こうして今では、ブレーキレバーに指一本だけ。
ソフトに引けば、ソフトに効く。ちゃんとリニアに効いてくれる。
まるでピアノのキーを押すぐらいのタッチでブレーキしている。ん〜っ、ステキじゃん。
もし、ブレーキに不満があるなら、キャリパーじゃなく、ローターを交換すべき。
間違いなくモーレツな効果が得られる。
ただし、サスメーカーの最大取付可能ローターサイズはちゃんと調べておくことオススメする。
ボクは気に入ってるのだが、友人からは、そのローターの馬鹿デカさに「下品っ」と評価をいただいた。
てへへ。
今回の製作費(税込)
- Shimano SM-MA-F203P/P ————————– ¥1,080
ポストマウントタイプ。こっちは使ったヤツ。 - Shimano SM-MA-F203P/S ————————— ¥1,080
インターナショナルスタンダードタイプ。こっちはいらない。今でもwwww
今回使用した工具
- 5 mm ヘキサレンチ ————————————ブレーキキャリパー固定は、ほぼコレ
- シリコングリス —————————————— 無くても可だけど、最適なのはこれでいいの?

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