エアマット用の変換バルブを作る

エアーマット、買っちゃったっ!

子供も手もかからなくなり、金もかからなくなった(笑)ので、
再びキャンプ熱が湧き上がる。

もともとソロキャンプの道具は持っていたので、
改めて買い直すものはないと思っていたのだが、
近年のキャンプブームによって、
コットやパップテント、DDタープ、ヘリノックスチェアなどなど
昔はなかった便利グッズの登場に、
しょーこりもなく購買欲が刺激されてしまう。

つっても、なんでも買えるほど財力はないので、
最優先すべきグッズを考えた時、絶対いる!と思ったのが
FIELDOOR ウルトラライト エアーマットだ。

今まで使っていたのはギンギラに光るアルミ製のレジャーマット。
断熱性はそこそこあれど、クッション性は申し訳ない程度、
その癖ただただ嵩張るシロモノだ。

FIELDOOR ウルトラライト エアーマット
FIELDOOR ウルトラライト エアーマットの実測重量は約 536 g。エアーマットにしては軽量な部類。

その点、購入した FIELDOOR ウルトラライト エアーマットは、快適そのもの。
地面の硬さも感じないし、なにより、収納がコンパクト。
収納サイズは 500ml ペットボトルより一回り大きい程度。
これなら自転車旅にも持っていける!
空気を入れるので断熱性も高いハズ、多分。

FIELDOOR ウルトラライト エアーマット
何より特筆すべきは、このコンパクトさ。500 ml ペットボトルとほぼ同じ長さの 230 mm。太さは100 mm だが、ぎゅっと絞れば 90mm 以下まで細められる。

問題は空気入れ。
自分の息で入れるのは、結構しんどい。
しかも唾液の混じった息だから、ちょっと不衛生。
エアマット用の電動インフレーターは巷に溢れているが、
ノズル(空気の入れ口)だけを販売しているところは見たことがない。

自転車旅ならタイヤインフレーター所持必須。
なら、コイツでエアマットの空気入れられないかな、ってことで
工作をすることに。


部材の調達

インフレーター変換バルブ
FIELDOOR ウルトラライト エアーマットの吸気口は 20 mm。コレに差し込める部材を探す。

構想はこうだ。
エアマットの吸気口の直径 20 mm に差し込める部材を見つけ、
ノズルを自転車の空気バルブに変換するというのが狙いだ。

近所のホームセンターで、ノギス持って(!)探し回って見つけたのがコイツ。

因幡電機 断熱ドレンホースパーツ DSH14C
エアコンからの排水を通すパイプの接合に使われるコイツ。軟質PVC で作られているため硬さはない。

エアコン用の配管資材 因幡電機 断熱ドレンホースパーツ DSH14C だ。
スポンジ(バーコードが貼ってある部分)内部のパイプは、
外径が 20 mmとエアマットの吸気口とピッタリ同じ。
対する反対側の内径は 12 mm と細くなっている。
コレならば難なく自転車用の空気バルブを接続できる。

定価は税込 187円。
この安さなら色々試せるし、たとえ失敗しても痛くも痒くもない。
ソッコーで購入する。

あとは、いらなくなったタイヤのチューブを用意すればいい。
バルブ形状は仏式でも、米式でも、英式だって構わない。
これだけでもう部材は十分!


工作開始!

まずは、用意したタイヤのチューブのバルブを切り取る作業から。

ちなみに、僕はパンクしたチューブは捨てずに保管している。
パンクの補修材に使えるし、さまざまな部材の固定に使ったり、滑り止めに使ったりと、
アイディア次第でいろいろ流用できる。
今回みたいにバルブを使うってのは初の試みだけどね。

まずは、DSH14C のスポンジを取り外し、
チューブのバルブを中心に、周辺部分を直径 14 〜16 mm くらい切り取る。

インフレーター変換バルブ
きちんと計測すれば安全だろうが、面倒臭いので DSH14C を当ててアタリを出す。

この14 〜16 mmってサイズは、外径 20 mm のパイプ部分の内径の大きさだ。
ちょうど収まるよう調整しながら切っていく。

逆に12 mm 以下でバルブを切り取ると、
DSH14C の内部に引っかかることなく通り抜けしまう。

インフレーター変換バルブ
アタリの内側を目指し、少しずつ円を狭くしていく。DSH14C うまく収まるまで調整しながら切っていく。

コイツをそのまま挿入しても密閉はしないので、
パッキンとなる部材を作る。

インフレーター変換バルブ
パンクしたチューブから切り取ったゴム板。もとは、Panaracer の R’AIR。なぜかいっぱいある。理由は察してほしい。www

パンクしたチューブからテキトーな長さでゴムを切り取る。

コイツをバルブに巻き付けてパッキンにする。
20 × 120 mm ぐらいで切り取ったのだが、
チューブの厚さやバルブの長さによって、必要な長さが変わるので、テキトーで OK。

インフレーター変換バルブ
ゴム板をバルブに巻き付けた状態。

ゴム板をバルブに円錐状に巻き付ける。
一番太いところが 12 mm より少しだけ太くなったところで、
余分な部分をカット、接着剤で固定する。

ゴム部分だけ固定するならゴム糊で十分だが、
DSH14Cと接着しようとするなら、軟質 PVC も接着できるビニール用接着剤が必要。

僕はゴムの収縮性と軟質 PVC の柔らかさを頼りに、
接着剤を一切使わず、DSH14C に力任せに差し込むことに。
雑な作業だな、おい。www

インフレーター変換バルブ
うおりゃっ!とばかりに、後ろから差し込む。差し込む棒はなんでも構わない。

これで完成!
呆気ない。簡単すぎる!


完成後の使用感は?

インフレーター変換バルブ
じゃじゃ〜ん。なんかパリッとしていないのは、素材の柔らかさの問題。決して雑な工作のせいじゃないぜ。

まずは、装着感。
もうジャストフット、いや、シンデレラフィットと言っても過言ではない。

軟質 PCVという素材のおかげだろう。
本当に「キュッ」って感じで、吸気口に収まる。
万が一口径が足りなかったとしても、ビニールテープ巻き付けて、直径を太くすればいいだけだし。

では、エアマットに空気を入れてみる。
吸気口が密閉されているから、漏れることなく空気は入り、
エアマットは、はち切れんばかりに膨らんだ。

完璧です。
もうね、口なんかで入れようとはぜったに思わない。

自転車旅の人に普及するといいな。
金もかからんし、工作もテキトーで大丈夫だし.www

インフレーター変換バルブ
出来上がったインフレーター変換バルブは、収納袋に付けておけば、キャンプ地で紛失することはない。

今回の製作費(税込)

今回使用した工具

  • ハサミ

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